2010年03月

2010年03月13日

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A75

これは何だ??

まるで、空を飛んでいるようなこの写真。
これは、アオリイカの幼体です。

一般的には、イカというとスルメイカのように、ロケットのような細長い胴体に、
「耳」とも表現される三角形のヒレを思い浮かべがちかもしれませんね。
しかし、このアオリイカは丸っぽい胴体に、その縁に沿ってグルりと
大きなヒレがあります。

鳥飼いの人には「イカの甲」「船」「カトルボーン」でおなじみの
コウイカと形は似ていますが、アオリイカには堅い甲は無く
柔らかい軟甲になっています。

この写真は底から水面を見上げるように撮影しています。
お腹側が見えているわけですが、透明感のある白い色をしていて
見え難いですよね。恐らく、捕食者に発見されにくいような
迷彩効果があるのでしょうね。


では横から見たらどうなっているのでしょう?



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A75


横から見ると背中側にかけて茶色っぽい色をしているのがわかります。

この写真の撮影は10月半ばの和歌山県の串本の浅場。
この固体は足の先までで10cm程度でしょうか。

冬になる迄は、このように浅場で枯葉等に擬装してヒラヒラと漂っています。
ちなみに他生物間で形状や色彩が酷似する事を「擬態」と言います。

この時は100匹近い程の大群で、ボク達人間を怖がるでもなく、
逆に水面に浮いているとボクのお腹の下で隊列を組むように
集まってきて、長時間撮影させてくれました。

上から見たところも、いずれ紹介できればと思います。







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2010年03月10日

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Xacti C6

猫である。
名前は…もうある。
シュヴァルツシルトだ。
                :
                :

午前中に潜った後、昼食を食べに寄った公園に居たネコ。
下品なベタ慣れでもなく、かと言って全く寄せ付けないでもない。
手が触れる距離でありながら、適度な距離感で遊んでくれた。

この日は、厚い雲に気まぐれに晴まが差すような空模様。
この時もどんよりとした雲が空を覆っていたのだが、
ネコが見つめる先の空は、雲の切れ間から青空が少し顔を出した。

その先に何を想い、何が見えたのか
ネコは意を決したように、歩き出した。



よし、行こう。

いつまでもここに留まっている訳にはいかない。
ボク達も次の目的地を探す為、車に乗り込んだ。
スルスルと静かに動き出した車の窓に
ポツポツと小さな雨粒があたり始めた。


あのネコは雲の切れ間の向う側に何を見たのだろう。
或いは見る事すら不可能な地平線だったのかもしれない。


何かの暗示かただの偶然か。
ボク達は答えを見つけられないまま
この地を後にした。

                 :
                 :

な~~んチてw 思わず物語ってしまいそうな
含みのあるキレイな眼を撮らせてくれたネコでした。
きっと野良ネコだけど、餌は近所のばっちゃんに
ご飯の残りでも貰っていそうな感じでした。




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2010年03月08日

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A630


イソギンチャクエビです。
イソギンチャクカクレエビと呼ばれる事も多いようですが
イソギンチャクエビが正式和名のようです。

このエビも身体の多くの部分が透明で、その部分は
身体を構成しているのが不思議なほどの透明度です。

お腹の辺りがオレンジなのがわかるでしょうか?
そう、この固体は雌で抱卵しているんです。
雌の方が身体がドッシリ、ズングリと大きくなります。
この固体で2cm強くらいでしょうか。

このイソギンチャクエビはサンゴへの依存度が非常に高く
それ故、テリトリー意識もキツいようで、1つのサンゴに
単独か、もしくは1ペアのみで着いているようです。


抱卵しているという事は…
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A630

はい!居ました!
こちらが、雄です。

雌よりスマートですね。
雌と比べると、抱卵しないので(当たり前w)腹節側面自体が
小さいので白い斑紋も小さく地味な印象を受けます。
その代わりに、爪が雌より大きく長いですね。
身体は雌より少し小さく、この固体で長い爪の先まででも
2cm程度でしょうか。

特に雄の方は常に左右に振り子のように
ゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆら
ゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆら
揺れていますが、たまに勢い余って引っくり返りそうになりますw

この現象は緯度が小さい地域で顕著に確認される事と
北半球と南半球ではこけ方が逆向きになる事から
コリオリの力が関係していると思われます。
(もちろん、この段落の件は冗談ですw 揺れてるのはホント)
 
雌は特に肝が据わっているようで、逃げる事無く
何ショットも撮影させてくれる、息堪えダイバーに優しい
いいエビでした!




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2010年03月07日

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A630


前回と錆び繋がりって訳でもないのですがw

テリトリーにしているサンゴと砂地の小さな洞から覗くサビウツボ。
眼の虹彩が白く、歯も鋭くないので特に正面の顔がユーモラスですね。

他のウツボって、近づいて撮影するのはちょっと怖い気もしますが
このサビウツボは全然そんな感じがしません。
思わず顎を突き出してマネしてしまいそうな顔ですw


奄美では浅いサンゴ域でよく見ました。






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2010年03月05日

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G11

もはや、CRCを浸透させようが何の意味も無いくらいに
見事にサビ付いたボルトとナット。

おそらく、ボクの年齢と同じぐらいの年月、野ざらしの風雨に耐え
祖父母宅にある倉庫の外壁を固定し支え続けています。

ボクが幼少期の頃には、年末になるとこの倉庫の前で
じいちゃんが団扇を片手に七輪でブリの照り焼きをたくさん焼き
網に引っ付いて割れてしまった身をコッソリとつまみ食いさせてくれました。
また、集まった親戚みんなで杵と臼で餅つきをして正月を迎えたものでした。

そう言えば、紅白歌合戦や除夜の鐘、年越しそば等
昔は今よりももっともっと「年越し」が特別なイベントでしたよね。
あ!世間ではカウントダウンで今でも盛り上がっているのかなw

この倉庫は、じいちゃんの亡き今もそれなりに稼動しているので
廃墟のような物悲しさが無いのが嬉しいところです。

この倉庫の中の、肥料や灯油や干した玉ねぎや
何やカンや混ざった独特の匂いはあの頃のままで
また、当時に使っていた釣竿が同じ場所にそのまま
残っていたりして、よく遊んだ子供の頃の記憶が思わず
フラッシュバックしてしまいます。



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G11

同じく庭の梅ですが、今頃はもう満開でしょうね。


今回のエントリはちょっとウェットな感じになっちまいましたが
特に何かあった訳ではありませんよw 




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2010年03月02日

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xacti C6

ミドリに輝く大きく突き出した眼をもったコイツ。
宇宙人でもカエルな軍曹でもありませんよ!

トントンミーとも呼ばれる、ミナミトビハゼと言う立派な魚です。
南西諸島の汽水域のマングローブ地帯や干潟に生息します。
この撮影場所は石垣島北部のヒルギ群落がある干潟です。

しかし、立派な魚とはいうものの、魚なのに水の中が苦手。
普段はだいたい、マングローブの根の上や岩の上に
胸鰭を使って、チョコンと乗っかっています。
胸鰭を動かす筋肉が発達していて、胸鰭を前足のように使い
這って移動する事が出来ます。

しかし、xacti C6はマクロには強いなぁw



姿はこんな感じ。
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xacti C6


水中では普通の魚のように鰓呼吸をしているのですが、
陸上では体表を濡れた状態に保つ事で皮膚呼吸ができるだけで無く、
鰓蓋内に水を蓄える事でしばらくの間は鰓呼吸もできるそうです。

普通の魚は鰓呼吸と共に有毒なアンモニアを水中に排出しますが
陸上では呼吸が出来ないうえ、アンモニアを排出できず体内に蓄積し
脳障害を起こして、やがて死に至ります。

ミナミトビハゼは、アンモニアを無害なアミノ酸に変えて体内に貯えておき
水中に戻ってからアンモニアに戻して排出するというオドロキの能力を
持つので、陸上でも活動が出来るそうです。

呼吸方法から代謝物処理方法、生活空間までハイテク装備な
ハイブリッド生命体ですねぇw

トントンミーの呼称はその名前のように、危険を察知したり
潮が満ちてきて陸上まで逃げてくる時に、カエルのように
トントン、ピョンピョンと、尾鰭をバネの様に使って
陸上や水面を飛び跳ねて移動する事に由来するそうです。

トビハゼと共にアクアリウムでも人気があり、マッドスキッパー
と言う名前で親しまれています。




(01:01)

2010年03月01日

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A630

この愛嬌たっぷりのミナミハコフグの幼魚は、
やはりダイバーにも人気だそうです。

これだけいかにも撮って頂戴!って訴えかける
わかりやすい可愛らしさは、カクレクマノミに匹敵しますね。

この子は水中で見てピンポン球よりも小さい位。
実際には体長2cm程度でしょうか。

立方体の身体に小さなヒレで、いかにも
機動性は悪く、流れに翻弄されながらも
懸命に泳いでいました。そこがまたカワイイw

しかしこう見えてもやはりフグの仲間。
フグといえば毒をイメージしますが、
この子も例に漏れず、毒を持っています。

ミナミハコフグの毒は、体表から分泌する粘液中に含有する
パフトキシンという毒で、他の魚等を殺してしまうそうです。
アクアリウムでは混泳に注意が必要だとか。
ただし、人間に対しての中毒性は無いそうです。

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