2010年03月02日

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xacti C6

ミドリに輝く大きく突き出した眼をもったコイツ。
宇宙人でもカエルな軍曹でもありませんよ!

トントンミーとも呼ばれる、ミナミトビハゼと言う立派な魚です。
南西諸島の汽水域のマングローブ地帯や干潟に生息します。
この撮影場所は石垣島北部のヒルギ群落がある干潟です。

しかし、立派な魚とはいうものの、魚なのに水の中が苦手。
普段はだいたい、マングローブの根の上や岩の上に
胸鰭を使って、チョコンと乗っかっています。
胸鰭を動かす筋肉が発達していて、胸鰭を前足のように使い
這って移動する事が出来ます。

しかし、xacti C6はマクロには強いなぁw



姿はこんな感じ。
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xacti C6


水中では普通の魚のように鰓呼吸をしているのですが、
陸上では体表を濡れた状態に保つ事で皮膚呼吸ができるだけで無く、
鰓蓋内に水を蓄える事でしばらくの間は鰓呼吸もできるそうです。

普通の魚は鰓呼吸と共に有毒なアンモニアを水中に排出しますが
陸上では呼吸が出来ないうえ、アンモニアを排出できず体内に蓄積し
脳障害を起こして、やがて死に至ります。

ミナミトビハゼは、アンモニアを無害なアミノ酸に変えて体内に貯えておき
水中に戻ってからアンモニアに戻して排出するというオドロキの能力を
持つので、陸上でも活動が出来るそうです。

呼吸方法から代謝物処理方法、生活空間までハイテク装備な
ハイブリッド生命体ですねぇw

トントンミーの呼称はその名前のように、危険を察知したり
潮が満ちてきて陸上まで逃げてくる時に、カエルのように
トントン、ピョンピョンと、尾鰭をバネの様に使って
陸上や水面を飛び跳ねて移動する事に由来するそうです。

トビハゼと共にアクアリウムでも人気があり、マッドスキッパー
と言う名前で親しまれています。




(01:01)

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この記事へのコメント

1. Posted by ringo   2010年03月03日 23:59
ナイスなアップ写真たちですね。
すっかり生物解説サイトになっていてとても参考になります。
路線変更?w
また詳しい解説まってまーす♪
2. Posted by くに   2010年03月05日 02:39
いやいや、写真の薀蓄が語れないから
生物の事をちょこっと調べてるだけw

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